〔地縛〕


「D!!!D!!!!何処にいるノ?!」

ヒステリックな声を上げながら僕はお城の中をひたすら走った

「D!!!!」

両目に涙を一杯溜めてめちゃくちゃに走り回る

僕のお部屋

Dのお部屋

何処にも居ない

誰も居ない

誰か!誰か!誰かっ!!!!

僕はお城の主の居る部屋に飛び込んだ

「パパッ!!!」

ユーリに泣きつく

思い切りぎゅうとユーリを抱き締めて涙を一杯に溜めて見上げる

「パパ!!Dは何処?!」

するとユーリはキョトントした後にクスクスクスクス笑い出した

不思議そうにユーリを見る

まだクスクス笑ってる

「パパ……?」


「また、忘れているのか、スマイル」

何を?

「全く、本当に馬鹿な奴だ…」

何?




『お前達は300年も前に心中したじゃないか』



…………

「エ?」

僕は死んじゃったの?

Dも死んじゃったの?

じゃぁ僕はどうして此処にいるの?


どうして?


頭の中がぐるぐるしてる

何だろう



Dは何処?

どうして僕は此処にいるの?

どうして?どうして?どうして?どうして………?








僕の体が透けていく

もうすぐ朝だ

頭を抱えたまま

僕は闇に落ちていった


ユーリが何か言った気がする




『ワタシカラハナレテイクコトハデキナインダヨ………』









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Dスマ前提ユリ→スマ。
夜中〜朝方までぼうっとしていたら
何時の間にかコンナ文章ができました。
ホラーです、よね?(何
ユーリが怖いと評判でした。